ブログ

居宅介護支援事業所

介護と歯の関係性とは?芸能人は歯が命!は過去の話。今の時代は、高齢者は歯が命!

あらすじ

居宅療養管理指導は、高齢者や障害を持つ方の口腔ケアをより効果的に行うための仕組みです。ケアマネジャーとして、口腔ケアの重要性を理解し、歯科医との連携を深めることが求められています。この記事では、あおきさんがケアマネいそさんと歯科医の先生とともに、居宅療養管理指導の重要ポイントを学び、実際のケアマネジャーとしての役割を深掘りしていきます。

今回の記事の内容は2024.12.10 日建ヘルスメディカル様主催の勉強会から講義監修して頂いた一ツ星歯科醫院 院長 亀川(阿座上)遼子先生の講義内容を踏まえて記事にしております。

1. 居宅療養管理指導とは?


「あおきさん、居宅療養管理指導っていうのは、歯科医が在宅の利用者さんに対して口腔ケアの指導を行う仕組みなんです。」

「口腔ケアの指導ですか?それって、具体的にどんなことをするんですか?」

「具体的には、歯科医や歯科衛生士が利用者さんに合った口腔ケアをしたり、ご家族様に同じように出来るように指導したりしています!歯医者でやるような抜歯したり入れ歯を作ったりといったこともご自宅で行っていまよ!」

「なるほど!でも、どうしてそれがそんなに大事なんですか?」

「実は、口腔内の健康が全身の健康に大きく影響を与えるからなんです!口の中に細菌が繁殖すると、それが神経を通じて全身に広がって、心臓や脳などの臓器に悪影響を及ぼすことがあるんです!」

「そんなに大事なことなんですね!」

「はい。だから、歯科医とケアマネジャーの連携がとても大切なんです。」

2. 令和6年から変わったこと


「そういえば、令和6年からいろいろな変更があったって言ってましたよね?」

「はい。特に重要なのは、歯科に通院が難しい方も対象になったことです。今後は自宅で療養している方もケアが必要だと認識されるようになったんです。」

「それはすごく良い変更ですね!通院できない方でも、しっかりとケアが受けられるってことですよね?」

「その通りです。また、訪問看護や訪問介護、訪問リハなどのサービスでも口腔ケアを強化するために、新たに加算が設けられたんですよ。」

「訪問介護のスタッフにも、口腔ケアに関してもっと意識が求められるんですね。」

「そうですね。訪問介護や訪問リハでも口腔ケアに関わることで、利用者さんの生活の質を向上させることができます。」

3. 口腔ケアの重要性とその影響


「口腔ケアの重要性、あおきさんにはぜひ理解してほしいポイントがあります。実は、虫歯や歯周病の原因は “口腔常在細菌による感染症” です。そうです、原因は “菌” なんです!これが進行すると、抜歯の原因になるだけでなく、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、アルツハイマー型認知症などにもつながります。」

「えっ、歯がそんなに全身に影響を与えるんですか?」

「そうなんです。口の中はもはや「体内」に通じる門なんです。口腔内の感染が体に悪影響を与えるんです。」

「だから、ケアマネジャーとしても口腔の状態をしっかりアセスメントして、必要に応じて歯科医に連携を依頼することを意識するようにしないとと思ってます。」

「ケアマネジャーって、こんなに歯科のことも意識しないといけないんですね。」

「その通り。口腔ケアが十分に行われないと、食事がうまく摂れなかったり、体調を崩しやすくなることもありますからね!」

4. 口腔ケアを意識した日常のチェック


「ケアマネジャーとしての観察力もとても重要ですが、一番近い存在のご家族さんからの情報も大切です。例えば、洗面台に行ってご本人が使っている歯ブラシをチェックすることから始めましょう!」

「歯ブラシをチェックするんですね。それで、何を見ればいいんですか?」

「歯ブラシの毛先が真っ直ぐでないと、しっかりと磨けないんです。もし毛先が広がっていたら、磨きにくいですから、新しいものに交換する必要があります!」

「また、口臭もチェックポイントです。口臭が気になる場合、それは口腔内の細菌が原因です。口の中をしっかりケアすることで、口臭を減らすことができます。」

「口臭は細菌が原因なんですね。私はてっきり食べ物の影響だと思っていました。」

「食べ物も影響しますが、口の中が不潔だと細菌が繁殖して悪化するんです。だから、歯磨きが大事なんですよ。」

5. 口腔ケアのための歯科医との連携


「歯科医との連携がとても大事なんですが、実際にどうやって連携を取るかが問題ですよね。」

「ケアマネジャーさんが利用者さんの歯科情報をしっかり把握して、私たちに伝えてくれると、より効果的に対応できます。たとえば、現在の食形態や摂取量服薬状況、過去の病歴を教えてくれると、口腔ケアの方針を決めやすくなります。」

「食事内容や薬の影響まで考慮するんですね。食事が硬いものばかりだと、口腔の筋力も衰えやすいんですね。」

「その通り!食べる力を保つためには、口腔ケアが欠かせません!」

6. さわやか口腔検診と専門的な対応


「実は、さわやか口腔検診というのがあるんです。これは訪問で行う口腔検診で、非常に手軽で安価なんですよ。」

「それはお得ですね!でも、どんな人におすすめなんですか?」

「特に、通院が難しい高齢者に向いています。300円程度で自宅で検診を受けることができるんです。」

「さわやか口腔検診を受けることで、早期に口腔ケアの問題を見つけることができます。嚥下の問題や歯の問題があれば、専門的な対応が必要になる場合もあります。」

まとめ

居宅療養管理指導は、ご利用者様だけでなくケアマネジャーにとっても非常に重要な分野です。口腔ケアが全身の健康に大きな影響を与えることを理解し、歯科医との連携を強化することで、利用者の健康維持に貢献できます。しっかりと口腔状態をアセスメントすることが求められています。ケアマネジャーとしては、歯科医との連携を深め、日常的に口腔ケアのチェックを行い、必要に応じて専門的な支援を受けることが大切です。

青友会 青木内科・眼科 居宅介護支援事業所
岐阜市則武中3-5-15
TEL 058-216-0120
FAX 058-232-6585
day.care.komorebi@gmail.com 何かありましたら気軽にご連絡ください。

ブログ記事担当:ケアマネいそ
デイケアこもれび相談員&居宅介護支援事業所
ケアマネージャー 磯村 拓矢