ブログ
もし親が認知症になったら?どうするか

「最近、母が物忘れが増えてきて、ちょっと心配なんです。散歩に行ったら道に迷ってしまったり、何度も同じ話を繰り返したりして…。これって、もしかして認知症でしょうか?」
「そうですね、物忘れや道に迷うなど、認知症の初期症状に似た行動が見られることがあります。ただ、すぐに決めつけずに先ずはお医者さんに相談するのが大切です。最近は、早期発見で進行を遅らせる治療法もありますし、介護のサポート体制を整えることができますよ。」
1. 最初にすべきことは、医師の診断を受けること
「親が認知症かも…と思ったら、まずは病院で診断を受けることが大切です。認知症にも種類があり、アルツハイマー型認知症や血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症があります。それぞれ治療法が異なるので、適切な対処が必要です。」
「早く病院に連れて行ったほうがいいんですね。」
「そうです。早めに診断を受けることで、進行を遅らせる薬やリハビリが始められますし、家族もどう対処すればいいか学べるんです。」
2. 環境を整えることが重要
「認知症の親と暮らしていく中で大切なのは、安全で安心できる環境を整えることです。例えば、道に迷わないように家の中や近所の目印をしっかりつけたり、忘れやすい予定はカレンダーやメモで確認できるようにすることが効果的です。」
「家の中でも工夫が必要なんですね。具体的にはどういう対策がいいんでしょうか?」
「例えば、散歩に行くときにはGPS機能付きの靴や、見守りサービスを利用することで、安全を確保できます。道に迷ってもすぐに見つけられるようになりますよ。また、鍵や貴重品を決まった場所に置くルールを作ると、物忘れによる混乱も減らせます。」
3. 家族で協力し合うことの大切さ
「確かに、最近母がイライラしやすくなったり、同じことを何度も言われると私も疲れちゃって…。どう対処すればいいんでしょうか?」
「認知症の親との生活は、家族にとっても負担が大きいものです。だからこそ、一人で抱え込まないで、主治医や頼れる身内、ケアマネジャー、地域の支援を活用することが大切です。デイサービスやショートステイを利用することで、家族が少し休息を取ることもできます。」
「たしかに、少しでも休みを取ることができれば、もっと余裕を持って接することができそうです。」
「その通りです。認知症ケアは、家族みんなで協力することが大事ですし、専門家のサポートを活用して負担を分散させるのがポイントです。」
4. 地域の支援を活用しよう
「岐阜市には、認知症カフェや相談窓口があり、同じ悩みを抱える家族と情報交換したり、専門家のアドバイスをもらうことができます。親の介護で孤立しないためにも、積極的に地域の支援を活用してください。」
「そういった場があるのはありがたいですね。今度参加してみたいです。」
「はい、ぜひ。認知症は一人で抱え込まず、周りのサポートを受けながら進めていくことが重要です。」
| まとめ
認知症は決して一人で抱え込まないようにして下さいね。医師の診断を早めに受け、家庭での環境を整え、家族や地域のサポートをうまく活用することで、親との生活を安心して過ごせるようになります。家族全員で協力し、認知症の親を支えていきましょう。
青木内科・眼科 居宅介護支援事業所
岐阜市則武中3-5-15 デイケアこもれび内
TEL 058-216-0120
FAX 058-232-6585
ブログ記事担当
デイケアこもれび相談員&ケアマネージャー
磯村 拓矢